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社会保険 船橋中央病院
将来の「電子カルテ化」を視野に入れて、医事会計とオーダの2システムを同時入れ替え 社会保険船橋中央病院は、昭和24年6月に20床の病院として発足以来、50年以上に渡って千葉県西部地域の人々の健康を守る使命を担っています。2005年12月に既存システムからTSMEDの電子カルテ/オーダシステム『HAPPY CLIOS-ER』とDPC対応型医事会計システム『HAPPY CS-III』へと更新した際に、推進役を果たした医事課山田三徳氏に、導入の経緯と現在の運用について伺いました。 旧システムは導入9年を経てサーバが悲鳴を上げ始めていた社会保険船橋中央病院に、以前の医事会計システムが導入されたのは平成8年4月。
平成16年度の法改正までは運用で対応したが、平成18年度の法改正にはその旧システムでは全く対応できないことが予想された。 しかも、サーバ自体も耐用年数を超え、満足なサポートすら受けられない状態だった。 また、1つのサーバで医事会計とオーダシステムの2システムを処理していたため、医事会計だけを新規サーバに入れて、オーダシステムのために既存サーバに残すことになると、新規サーバと既存サーバをつなぐ開発費用が発生する。 さらに、オーダシステムも1〜2年後には更新しなければならないので、その際にはまたサーバ構築の費用が発生するのは目に見えていた。 「医事会計システムを更新して2年後にオーダシステムを更新するよりも、2つのシステムを同時に更新する方が費用的に安く済むのではないか、と管理者に提案したのです」と医事課の山田三徳氏は語る。
船橋中央病院の旧システムはカスタマイズの自由度が高く、それ以前のシステムに組み込まれていた病院独自の仕様をそのままカスタマイズで取り入れていた。パッケージとはいうもののベンダーのパッケージ仕様とは異なるものになっていた。そのため、診療報酬および薬価の改正の時期には改正部分を1項目ずつチェックする必要があり、現場での作業が大変になっていた。 そこで、システム更新にあたっては、法改正時に改正部分を1度に書き換えることが可能なように、基本仕様を重視しカスタマイズをできるだけ少なくすることとした。 また、予算と時間的な制約の関係で、旧システムで使用している機能を新システムに置き換えるだけにとどめ、新システムが安定した段階で新しい機能を加えるかどうか検討することにした。 さらに、最終的には電子カルテまでを視野に入れ、それに十分対応できるシステムであることが要件であった。 TSMEDの柔軟な対応が選定のポイント平成16年9月からベンダーの選定に入り、TSMEDのシステムに入れ替えることが決定したのは平成17年4月のことだった。「見積金額は大きな要素ですが、他の病院でも使える機能であれば、カスタマイズではなくバージョンアップ時の機能強化ということで対応していただける、というTSMEDさんの柔軟な姿勢が好印象でした」 と山田氏は選定理由を語る。 また、TSMEDの医事会計システムは基本仕様の帳票が50フォーム用意してあったことも、選定の際のポイントになったという。 「当病院のようにシステムの専任スタッフがいなくて、医事課のわれわれが片手間にやっているような状態では、帳票フォームを作り込む時間がありませんから」 平成17年5月から新システムの導入作業がスタートした。 船橋中央病院では、内科主任部長が委員長を務める「コンピュータ推進委員会」が中心になって、医療情報システムの課題を処理することになっている。 オーダシステムに関しては、コンピュータ推進委員会の元に処方・検査・食事・予約の4つのワーキンググループを組織し、新システムへの切り替えの準備作業を行われた。 旧システムで使用していたマスタや過去データの移行作業など、導入作業はスムーズに進み、9月初めにはテスト環境が完成し、各病棟および各部門でのテストが開始された。 平成17年12月5日、新システムへの切り替えがスタートしたが、新システムは旧システムと操作方法が全く異なるため、当初は以前のようなスピードで処理することができなかったという。 しかし、これは徐々に改善し、稼働2カ月目には以前と同じ処理速度になっている。 実際にオーダシステムを使用している医師たちの評判はどうか。 「医師たちからは、他科の情報を見ることができるので見回しが良い、という評価をもらっています」 ![]() 電子カルテ化を視野に入れながら、導入半年後にカスタマイズ化を検討
船橋中央病院では、将来的には「電子カルテ化」を視野に入れている。「コンピュータ推進委員会が稼働後半年をめどに各部門の要望を吸い上げることになっており、すでに各ワーキンググループから要望が寄せられています」 こうした要望に関しては、システムで対応する機能と運用で対応する機能に切り分けを行い、既にシステムで対応済みの機能もある。 そして、電子カルテ化については、段階を追って進めることになるだろうという考えである。 まずは、放射線や注射、看護などのオーダリングを充実させて、やがて、クリティカルパスやDPC対応、そして電子カルテへと進むことになるはずである。 『TSMED NOW』Vol.1(2006年10月31日発行)より
※本記事中に記載されている固有名詞や肩書き、数値等は掲載日現在のものであり、変更されている可能性があります。 |